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人間ドック受診前に

【注意事項】

該当項目がある場合は受診できない可能性があります。必ず事前にご連絡下さい。
◆体調不良の方
 発熱・咳・のどの痛み等の風邪症状がみられた方
 下痢・嘔吐がある方
 その他、感染症(流行性結膜炎・結核など)の疑いのある方
◆血圧が高い方
 医師が異常値と判断した場合は、検査中止する場合がございます。
◆飲み込みが弱い方(嚥下機能低下)
 バリウム検査をご希望の場合は、検査中止する場合がございます。
◆疾患等で治療中の方
 事前に主治医にご確認下さい。体調により医師の判断で中止する場合がございます。

◆ 採血について

ごくまれですが採血後に手のしびれや痛みが残ることがあります。採血時に針が神経に触れることが原因となることもありますが、針が神経に触れなくても血管収縮などによって症状が出現する場合があります。ほとんどの場合には1週間程度で改善しますが、50万人に1人程度は「複合性局所疼痛症候群」といわれる慢性疼痛をきたすことがあります。また、血に弱い方は採血時に気分が悪くなることがあります。

◆ レントゲン検査について

レントゲン検査は被爆を伴います。レントゲン検査による被爆量は自然界で暴露する放射線量より少なく、人体への影響はほとんどないと考えられます。CT検査ではやや放射線量が多くなりますが、当院では低線量CT検査を行い、他の健診施設と同様被爆量の軽減をはかっています。

◆ 胃カメラ検査について

上部消化管内視鏡検査を通称「胃カメラ検査」といいます。検査部位は胃だけではなく、食道・胃・十二指腸の一部になります。喉や鼻の麻酔のための薬によって、非常にまれにショック状態(血圧低下、呼吸微弱、意識障害など)になることがあります。問診にて危険性をあらかじめチェックしますが、それでも完全に予期することは困難です。

【注意事項】 ◆胃バリウム検査について

上部消化管バリウム検査はバリウムという薬剤を飲んで頂き検査を行います。基本的には人体への影響はありませんが、ごくまれにショック症状や息苦しさ、じんましんなどが見られます。以前にバリウム検査を受けれられた方でこのような症状が現れたことがある方は、検査を受けられませんので、事前にご連絡下さい。
バリウム投与後の重大な副作用で、腸内にバリウムが停溜することよって起こる、消化管穿孔(腸に穴があく)や腸閉塞(腸がつまる)があります。そのため、検査後は下剤を服用して頂きますが、もともと便秘症の方などは注意が必要です。検査後は水分を多めにとることを心掛けて下さい。
また、高血圧や四肢の力が入らない、バリウム誤嚥などの理由から、検査に適さない状況と判断された場合は、検査中止もあり得ることをご了承下さい。

◆ MRI検査について

MRI装置は強力な磁場を発生させますので、電子機器、磁性体に影響を与えます。 ペースメーカーや磁力調整式脳室-腹腔シャントなどが留置されているかた、人工内耳、磁性義歯、義眼が眼窩に磁石で保持されている方などは装置の不具合をきたします。旋盤事故などで眼球内に金属片が残っている場合、金属の移動によって眼球損傷をきたすことがあります。また、体内に金属がある方の場合、金属の発熱によって局所のやけどを生じることがあります。マスカラ、刺青・タトゥーなど金属を含む成分を有する部位は発火したりやけどを生じることがあります。マスカラは検査日にはつけないようにしてください。刺青・タトゥーを入れられている方は危険性と有益性を鑑み、人間ドックでのMRI検査を受けないようにしてください。

◆ 妊娠中の方及び妊娠の可能性がある方へ

妊娠中には不要な検査や薬剤投与をさけることが必要です。人間ドック検査は緊急に受ける検査ではありませんので、できるだけ妊娠の可能性がある時期や妊娠中はさけていただくことが大切です。やむを得ず受ける場合にも、被爆や薬剤使用をさける必要がありますので、レントゲン検査、MRI検査、CT検査、胃カメラ検査は受けられません。

【注意事項】

◆生理が受診日に重なる方
尿・便・子宮がん検査において正確な検査ができません。
尿・便検査は生理終了後3日以降に採取し、当センターまでお持ち下さい。
子宮がん検診は別日での検査をご案内させて頂きますので、お申し出ください。

◆マンモグラフィー検査を希望される方 以下に該当する方は受診できません。
●豊胸手術、乳房再建術をしている方
●ペースメーカー、植込型除細動器(ICD)を使用している方
●妊娠中または授乳中、断乳後6ヶ月以内の方
●乳房術後の方
●胸に入れ墨(タトゥー)のある方(場合により可)

◆ 総合的なご注意

血液検査や画像診断、心電図検査などは定期的な精度管理を行い、それぞれの項目別に十分な精度を確保しています。しかし、どの検査も検査装置の特性上診断能力には限界があり、100%異常なしということはできません。たとえば、肺ガンの発見に関して、通常の胸部レントゲン検査と胸部CT検査では診断能力に大きな違いがあります。レントゲンでは異常を指摘できなくてもCTでは容易に病変の指摘が可能であることはしばしば経験されます。また、通常明瞭に内蔵を描出できる超音波検査でも、肥満がある場合にはきわめて画像が不鮮明となり、病変の指摘能力が低下します。このように、器機による診断能力の差や、個人による検出感度の違いがあるため、まったく同じ場所に同じ大きさの癌があっても、受ける検査や個人の差によって診断率に差が生じる可能性があることをご理解頂く必要があります。また、検査を受ける時期によっての運・不運もある程度あります。癌などは徐々に大きくなるものですので、検査時には検出感度にぎりぎり足らずに発見できなかったけれど、2,3ヶ月後に検査すれば発見できた可能性があるといった場合です。
このように避けることのできない問題はありますが、それを可能な限り解消し、少しでも100%に近づけるよう努力し、情報提供を行っていくのがわれわれの使命だと考えています。そのために、常に利用者の皆様が身内であるという認識で診療にあたっております。最終的には、皆様にわれわれを信頼して頂くこと、われわれはそれにこたえて最大限の努力をすることによって形成される、人と人との良好な関係こそが人間ドックの本質であると考えております。
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